「最近ちょっと疲れ気味かも……そんなときは鶏肉料理にしようかな?」
日本でも風邪気味のときや体がだるいとき、「鶏のスープでも飲もうかな」と思う方は多いのではないでしょうか。実は、こうした習慣には医学的にもきちんとした根拠があるんですよ。鶏肉は単なる“ヘルシーな肉”というだけでなく、消化に優しく、良質なたんぱく質が豊富で、心臓血管の健康にも良い影響を与える、まさに「科学に裏付けられた栄養食」なんです。
今回は、鶏肉の栄養的な特徴や生理的な働きを医学的な視点から詳しく解説しながら、なぜ疲れた時に鶏肉が選ばれるのかを一緒に見ていきましょう。

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消化にやさしく高たんぱく——鶏肉の“体に優しい”秘密

鶏肉は牛肉や豚肉に比べて筋繊維が細く、肉質がとても柔らかいのが特徴です。そのため、歯や消化機能が衰えてきた高齢の方でも食べやすく、胃腸への負担が少ないんですよ。
特に鶏むね肉は、脂肪が非常に少なく、純粋なたんぱく質の塊とも言える部位です。脂肪含有量はわずか1.2%。これは豚の三枚肉(約28.5%)や牛のリブロース(約16.9%)と比べても、圧倒的に低脂肪です。
たんぱく質は、筋肉の維持や免疫機能、ホルモンの合成など、私たちの体のあらゆる機能を支える栄養素。体力が落ちているときこそ、消化しやすく質の良いたんぱく質を摂ることが、回復のカギになります。
血管の健康にも◎——不飽和脂肪酸の力

「鶏肉ってヘルシーっていうけど、脂肪は大丈夫?」と思う方もいるかもしれませんね。実は、鶏肉に含まれる脂肪の多くは“不飽和脂肪酸”と呼ばれる、体に良い脂質なんです。
アメリカ心臓協会の学術誌に発表された研究では、毎日鶏肉のような家禽肉を食べる人は、赤身肉(牛や豚)を毎日食べる人に比べて、心血管疾患のリスクが約19%低いという結果が出ています。
鶏肉の脂肪のうち約67%以上が不飽和脂肪酸で構成されていて、これは豚肉(約57%)や牛肉(約59%)よりも高い割合。不飽和脂肪酸は、血中コレステロール値の調整や動脈の柔軟性を保つ働きがあるため、動脈硬化や高血圧といった生活習慣病の予防にも役立つとされています。
つまり、「肉を控える」のではなく、「どの肉を選ぶか」が大切になってくるんですね。
漢方でも重宝される鶏肉の力
実は、鶏肉は日本の伝統医学である漢方の世界でも“体を温めて、胃腸を整える”食材として知られています。冷え性の人や、食欲が落ちているときなどにも勧められることがありますよ。
たとえば、鶏肉を高麗人参や生姜、大棗(ナツメ)などと一緒に煮込むと、いわゆる「薬膳スープ」になります。これらの食材には免疫力の強化や血行促進、疲労回復を助ける働きがあるため、寒い季節や体調を崩しやすい時期にはぴったりです。
こうした薬膳的な考え方を取り入れた料理は、近年では日本でも人気が高まっており、特に鶏肉はその中心的な存在といえるでしょう。
おいしさと鮮度はセットで考えましょう

健康のために鶏肉を取り入れるなら、「新鮮さ」も忘れてはいけません。できるだけ流通経路の短い“国産鶏肉”を選ぶのがポイントです。
冷凍の輸入鶏肉は、輸送や保管の過程で1〜6ヶ月ほどの時間がかかることがあり、解凍後に調理すると風味や食感が落ちてしまうことがあります。
家庭で保存する場合も、冷凍状態で長期間置いておくとドリップ(水分)が抜け、調理後にパサパサしてしまう原因になります。購入後はできるだけ早めに使い、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。
料理の幅も広く、和風の煮物や焼き鳥、サラダチキンなど、日々の食卓に取り入れやすいのも鶏肉の魅力ですね。ダイエット中でも罪悪感なく食べられる優秀なたんぱく源です。
やんちゃな健康ポイント🧑🏻⚕️
鶏肉が「疲れたときの定番メニュー」として親しまれてきた背景には、科学的にも納得の理由がたくさんあります。消化に良く、栄養価が高く、さらに心臓や血管にもやさしい——まさに“賢い肉”なんですね。
今日から始められる簡単な習慣として、週に一度は鶏むね肉を使ったサラダやスープをお昼ごはんに取り入れてみましょう。体へのやさしさを実感できるはずです。
日々の小さな積み重ねが、未来の大きな健康に繋がります。あなたの健康習慣を、今日から少しずつ育てていきましょうね。



